Aマンション
最終更新日:平成28(2016)年4月1日
1 マンション名
Aマンション
2 改修設計及び改修工事事業者
3 マンションの概要
構造 | 鉄筋コンクリート造 地下1階、地上6階、塔屋1階 |
築年 | 昭和55年 |
住戸数 | 43戸 |
延べ床面積 | 5,015m² |
4 工事の概要
工事内容
地下1階共用部分(駐車場)に開口付耐震壁を2箇所増設し、耐震壁を2箇所増打ち補強した。また、地上1階外 壁部分に耐震壁を1箇所増打ち補強した。
工事期間
3ヶ月程度
工事費用
(概算)2,200万円(うち、助成額約1,000万円。残額は区分所有者が一時金として負担。)
施工のポイント
居住しながらの施工とした。自己敷地内の空き駐車場の遣り繰りによる代替駐車場の確保や工期の厳守、工事の手 戻り防止と騒音対策について施工者と入念に事前検討を行った。
開口付耐震壁増設 (壁厚30cm) |
2か所 | ![]() |
![]() |
![]() |
---|---|---|---|---|
耐震壁増打ち補強 (増打ち厚15cm) |
2か所 | ![]() |
![]() |
![]() |
耐震壁増打ち補強 (増打ち厚18cm) |
1か所 | ![]() |
![]() |
![]() |
5 管理組合における取組
平成19年8月 | 耐震診断計画提案書及び耐震診断見積書に基づき理事会で検討を開始 |
平成20年5月 | 文京区へ耐震診断助成を申請 |
平成20年11月 | 耐震設計を含めた工事の見積りを依頼 |
平成21年1月 | 複数の設計案から最終設計案を確定 |
平成21年2月 | 総会で耐震改修工事費を予算化 |
平成21年4月 | 文京区へ耐震改修助成を申請 |
平成21年6月~ 平成21年9月 |
耐震改修工事を実施 |
6 管理組合理事長のコメント
- <発端>耐震偽装の問題が人口にしていた時期に、たまたま管理組合理事会で、築後約30年の当マンショ ンの耐震性が話題になり、大規模修繕などで世話になっている業者に相談し、耐震強度調査を実施した。その結 果、若干の強度不足が見られる箇所があったが、共有部分だけの、比較的小規模な工事で改修できるということ なので、その実現を目指した。
- <合意形成>改修費用に関して、修繕積立金を取り崩して捻出するか、一時金として徴収するかについて議 論が分かれたが、補助金制度の存在を知り、負担額が半減したため、一時金方式で組合員総会に提案。一戸あた り約20万円~30万円(専有面積比)を夏・冬の2回払いで集める理事会案に対し、組合員総会では異論もな く円滑に議決できた。
- <改修工事後の感想>何より、日々の生活を送る上で、地震災害に対する漠とした不安が和らいだことに尽 きるが、マンション自体の資産価値という面でのプラス効果も大きい。
問い合わせ先
東京都 住宅政策本部 民間住宅部
マンション課 マンション耐震化担当
03-5320-4944(直通)