防サイくんが行く!耐震化マンション訪問記

最終更新日:令和4(2022)年11月28日

■防サイくんが行く!耐震化マンション訪問記

東京防災公式キャラクターの「防サイくん」が、耐震化に取り組むマンションに訪問し、取組の内容を紹介します。

第1回 代官山コーポラス(前編)

 

マンションの耐震化について調査するため、東京防災公式キャラクターの防サイくんに、
渋谷区にある代官山コーポラスさんを訪問してもらいました。
こちらのマンションは現在耐震改修工事の真っ最中。現在の工事の状況や、
耐震化を実施するにあたって大変だったことなどを、理事長さんに伺いました。

代官山コーポラス

 

―どのような耐震改修を行っているのか、教えてくだサイ!

住民の皆さんとの話し合いで、当初に検討したブレースをつける工法ではなく、
外観や居住性に影響の少ない外付けフレームを採用しました。

取材時のN棟の状況(左)と完成後のN棟のイメージ(右)▲取材時のN棟の状況(左)と完成後のN棟のイメージ(右)1~3階に外付けフレームが付きますが、
あまり目立たないような仕上がりになる予定です。

 

―マンションに何かを取り付けているようですが、これは何ですか?

こちらは外付けフレームを取り付けるためのアンカーです。住みながらの工事なので、
騒音を少しでも緩和させるために、アンカーを埋め込む際は音の少ない工法を選択しました。

▲写真(左)の赤丸内がアンカーです。図(右)の赤丸部分になります。▲写真(左)の赤丸内がアンカーです。図(右)の赤丸部分になります。

 

―なぜ耐震化をしようと思ったのですか?

高経年のマンションで、耐震性にも不安があったので建替えを検討していたのですが、
各区分所有者の専有面積確保が難しい等の理由から、耐震化に進むことにしました。

 

―なるほど。建替えと比較して、耐震化を選択されたのですね。
 耐震化を進めるにあたって、何か活用された制度等はありますか?

耐震診断や設計、工事には、自治体の補助金を活用しました。
今回は
工事費約2.2億円のうち2割の助成を受ける予定です。
また、
専門家団体に早い段階で相談をしたことで、スムーズに施工会社等を
選ぶことができました。

住みながらの工事の工夫は他にも!騒音対策として白い遮音パネル(写真赤丸内)が貼られています。▲住みながらの工事の工夫は他にも!騒音対策として白い遮音パネル(写真赤丸内)が貼られています。

 

―耐震工事にあたって、何か特別に取り組まれたことはありますか?

小学校が隣接しているので、工事前にあいさつに行きました。また、副校長先生や
PTAの役員の皆さんと、児童の通学に対する安全対策や、校舎に隣接する部分への防音シートの
設置等の打合せを行いました。
その他にも、町会長さんへのあいさつや、近隣居住者の皆様へ工事案内の配布、業者と説明に伺うなど、
近隣地域への周知や協力依頼を丁寧に行いました。

 

―近隣地域への丁寧な説明で、耐震化が順調に進んでいるのですね!

耐震化に取り組んで良かったことは何ですか?

最近地震が多いので、工事が完了したら安心できるなと思います。
住民の皆さんからも、早く工事が完了してほしいとの声をいただいています。

 

―ありがとうございました。また工事が完了したら、お話を聞かせてくだサイ!

お話を聞かせてくださった岡部理事長、ありがとうございました!▲お話を聞かせてくださった岡部理事長、ありがとうございました!

★代官山コーポラス(後編)は秋頃更新予定です。
 工事完了後の様子や、資金のお話等を紹介する予定ですのでお楽しみに!

第2回 代官山コーポラス(後編)

 

                    渋谷区にある代官山コーポラスさんのマンション耐震改修工事が完了したので、
                    東京防災公式キャラクターの防サイくんに再びマンションを訪問してもらいました。

岡部理事長(写真左)と稲川さん(写真右)

 

代官山コーポラスさんでは、マンションの耐震化にあたり外付けフレーム工法を採用されています。
今回の訪問では岡部理事長(写真左)とフレームの設置されたお部屋にお住まいの稲川さん(写真右)
に資金面や感想などを伺いました。

―耐震改修が完了したことについて感想を教えてくだサイ!

理事長)住民の方から、耐震化をして良かったとのお声をいただいています。

稲川さん)マンションを購入してすぐ耐震改修となりましたが、いずれ建替えか改修になると思っていたので、早くできてよかったと思っています。
修繕積立金の値上げについて負担は感じませんでした。外付けフレームの工法を選んだことで、工事代金は高くなりましたが、審美性のある外観となり満足しています。
工事完了後、フレームによりバルコニーが出っ張っていますが工事前と室内からの景観は変わらず、
居住性に影響はありません。

―外付けフレーム工法を採用した経緯を教えてくだサイ!

理事長)最初はブレース工法を検討しましたが、室内からの眺望が遮られるため反対意見が多くでました。その当時は外付けフレームの実績が少なく工事代金が高かったのですが、ここ数年で実績ができ、工事代金も検討できる範囲になったので採用しました。

工事完成後の写真 3階外付けフレームの出っ張り

-耐震化が成功したポイントなどを教えてくだサイ!

理事長)年金生活をされている住民の方も多いため、修繕積立金の値上げについて、理解を得られるよう住民の方の意見を汲み取りながら資金計画をたてました。助成制度を活用できたことも大きいです。また、設計会社が区の助成制度や住宅金融支援機構の融資の申請等について教えてくれたのでとても助かりました。

-成功のポイントである資金計画について詳しく教えてくだサイ!

理事長)N棟とS棟をあわせて、耐震診断費、補強設計費、改修工事費で約2億4千万円かかりました。
住宅金融支援機構の融資(20年)、区の助成制度を活用しています。
融資の返済にあたっては、修繕積立金を1階、2階が1万2千円から1万8千円に、3階から5階が1万8千円から2万7千円に値上げや、駐車場使用料の値上げをしています。

図

また、住宅金融支援機構の融資の実行が工事完成後のため、着手金を修繕積立金から支払い、中間時の支払いにつなぎ融資を活用する等の工夫が必要でした。

※自治体によって助成率・助成の限度額が異なります。

―耐震改修工事中の様子はいかがでしたか教えてくだサイ!

稲川さん)工事中の8か月間、コロナで在宅勤務が増えた分、騒音が気になったり、また、工事により足場で囲われている間は洗濯が乾かず、コインランドリーを利用したりと不便もありましたが、安心感には替えがたいと思います。
また、フレームを設置するために、地中に基礎を造るなど、丁寧にしっかりと工事をされている様子を見て、これだけの高額な費用が掛かるんだということが理解できました。

-耐震改修工事について工夫した点を教えてくだサイ!

理事長)工事中、施工会社が踊り場にホワイトボードを設置し、工事の進捗状況や当日の工事箇所など、毎日情報を更新して、住民の方にお知らせしてくれました。このように情報共有をおこなうことで、苦情はほとんどありませんでした。

稲川さん)ホワイトボードを見て、「明日は騒音がするので外出しよう」等と予定を立てることができました。

2号棟の通路は通り抜けできませんのでご注意願います。 22日(火)アンカーの削孔、折込の工事を行います。斫り工事に近い振動、騒音が予測されます。1日で終了予定ですのでご協力をお願いします。

防サイくんも前回訪問時に見ました!とてもわかりやすいですね。

―住民の方への丁寧な説明も耐震化に成功したポイントですね。

貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました

北面には鉄骨柱による耐震補強もしています(N棟) 鉄骨間柱の基礎

 

東京防災

東京防災公式キャラクター
『防サイくん』

問い合わせ先
東京都 住宅政策本部 民間住宅部
マンション課 マンション耐震化担当
03-5320-4944(直通)

 

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