なぎさニュータウン(4号棟)
最終更新日:平成28(2016)年4月1日
1 マンション名
なぎさニュータウン(4号棟)
2 改修設計事業者
株式会社堀江建築工学研究所
3 耐震改修工事事業者
4 マンションの概要
構造 | 鉄骨鉄筋コンクリート造 地上14階、塔屋2階 |
築年 | 昭和53年 |
住戸数 | 208戸 |
延べ床面積 | 18,510.96m² |
5 工事の概要
工事内容
地上1階共用部分(ピロティ及び集会室)の床スラブの下の地下ピット底にコンクリートスラブを8箇所新設し た。
工事期間
4ヶ月程度
工事費用
(概算)5,000万円(うち、助成額約1,400万円。残額は棟別の修繕積立金を充当。)
施工のポイント
居住しながらの施工とした。駐輪場の代替確保や騒音・振動対策について施工者と入念に事前検討を行った。
コンクリート スラブ新設 (地下ピット 部 分) |
8か所 |
(コンクリート流し込み作業風景)
(地下ピット出入 口) (地下ピット内の配筋) |
---|
6 管理組合における取組
平成18年11月 | 耐震問題検討特別委員会を設置し、検討及びコンルタントの選定を開始 |
平成19年5月 | コンサルタントを決定 |
平成19年9月 | コンサルタントの簡易診断の結果を踏まえ住民説明会を2回実施 |
平成19年11月 | 通常総会で耐震診断の実施を決定 |
平成20年1月 | 3社より見積もりを取り、コンサルタントを勤めた設計事務所を改めて選定 |
平成20年4月 | 江戸川区へ耐震診断助成を申請 |
平成20年12月 | 第三者判定機関である(財)日本建築防災協会の判定委員会に判定申請 |
平成21年5月 | 耐震診断の公式な判定が出、住民説明会にて診断結果を説明(全7棟のうち1棟(4号棟)が耐震 基準を満たしていないとの判定結果) |
平成21年7月 | 4号棟の改修案を承認し、設計案をまとめる |
平成21年11月 | 通常総会で耐震改修工事実施を決定 |
平成21年12月 | 江戸川区へ耐震改修設計助成を申請 |
平成22年5月 | 江戸川区へ耐震改修助成を申請 |
平成22年7月~ 平成22年10月 |
耐震改修工事を実施 |
7 管理組合理事長のコメント
- 江戸川区の耐震診断助成制度が設けられたことを契機に、耐震問題検討特別委員会を設置した。
- 特別委員会内では、診断結果が悪いことがあり得るので診断は受けるべきでないと意見も一部にはあった が、優秀なコンサルタントとの出会いがあり、簡易診断でかなりよい状態と判断され、委員会・理事会は耐震診 断を行うことを強い意志を持って住民に説明することとした。
- 通常総会前に2回住民説明会を開き、耐震診断の必要性を丁寧に説明し概ね理解をいただいた。
- 耐震診断実施の結果、4号棟以外の棟では基準をクリアした。
- 耐震結果が出た直後から4号棟の補強案を設計事務所と早急にまとめ、第三者判定を早めに取る準備を行 い、スムーズに判定が下りた。1階床の耐震補強が必要とされたが、地下ピットがみつかったため、その内部を 補強することで外見上は全く耐震補強を行ったように見えない工事ができた。
- 東日本大震災では、耐震補強を行った4号棟ではほとんどクラック被害はなかった。
- 工事後、確定申告で還付を受けるための手続きを区役所・税務署と連絡を取りながら証明書類を手配し、1 戸あたり約1万6千円の還付を受けることができた。
問い合わせ先
東京都 住宅政策本部 民間住宅部
マンション課 マンション耐震化担当
03-5320-4944(直通)